ENJOY NASU那須を楽しむ

那須を楽しむ

【沼ッ原湿原】夏の暑い日には那須塩原で避暑ハイキングを楽しもう!

今年も夏がやってきて、毎日暑い日が続いていますね。

避暑地としても人気のある那須エリア。
今回ご紹介するのは、那須塩原にある、自然豊かな沼ッ原湿原です。

「暑すぎる場所には出かけたくないけれど、家に閉じこもっているのはもったいない!」そんな方におすすめのスポットですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

INDEX

沼ッ原湿原とは?

 所要時間:那須ガーデンアウトレットから車で40分 

沼ッ原湿原は、那須連山の西端に位置しており、日の出平(1,786m)・南端白笠山(1,719m)・その西にある西ボッチ(1,410m)との間にある場所で、標高は1,230m、東西250m・南北500mに広がる亜高山の湿原です。

まずは湿原の駐車場を目指して、車で山道を登りましょう。

標高が上がるにつれて空気も少しずつひんやりと感じられ、見晴らしの良い景色も見られます。
木々たちに囲まれながら、林間ドライブをお楽しみください♪

駐車場に着くと、目の前には大きな山!

ここから湿原までは、少し歩きます。
湿原まで下ってしまうとトイレがないので、こちらの駐車場にあるトイレを使用しておきましょう。
水分も忘れずにご持参くださいね。

こちらのコース案内を参考にしてみてください。

環境省ホームページ

沼ッ原湿原だけを楽しみたい方は、駐車場から湿原だけを歩くコース(下の赤で囲まれたコース)がおすすめです。
本格的なハイキングを長く楽しみたい方は「那須高原ビジターセンター」から出発するコース(上の青で囲まれたコース)もあります。

他にもいくつか登山コースもあるので、こちらのパンフレットも参考にしてみてくださいね。

黒磯観光協会

駐車場から湿原までは徒歩15分ほど

駐車場から湿原までは、山道を15分ほど下っていきます。
(コース案内図には30分と書かれていましたが、早めに遊歩道に着きました!)

湿原の遊歩道までは、このような山道になっているので、大変滑りやすくなっています。
天気によってはさらにぬかるんでいる場合もあり、最後は特に傾斜が急になるので、足元には十分お気を付けください。

マイナスイオンをたっぷり浴びながら、慌てずゆっくり進みましょう♪

※熊出没注意の看板もいたるところに設置されていますので、熊よけの鈴などを用意しておくと安心です。

原生林に囲まれた静かな湿原

山道を下り終えると、このような遊歩道が現れます。
ここからは平らな遊歩道が続きますので、比較的楽に歩くことができますよ♪

遊歩道は、湿原を囲むように設置されており、大体30分程度で1周できます。
平地に比べると気温も低めなので、夏のハイキングには絶好の場所です!

ひらけた場所では、心地よい風が吹き抜けて、リフレッシュにぴったり!
青々と茂る緑と青空がとても美しく、何とも癒されます♪

この沼ッ原湿原は、昭和天皇が何度も足をお運びになられたところして知られ、最近では現天皇陛下ご夫妻も訪れています。

色々な種類の草花を間近で見ながら散策できるので、あっという間に1周回ってしまうほど。

植物だけでなく、運が良ければ、オオサンショウウオやその卵を見ることもできます。

(ちなみにこの日は残念ながら見つけられませんでした…)
このように、遊歩道から覗ける場所がいくつかあるので、ぜひよく観察してみてくださいね!

鹿の食害によって少なくなったニッコウキスゲ…

数年前であれば、7月の上旬ごろに、こちらの中央の写真にあるような一面のニッコウキスゲが見られます。

しかし近年は、シカによる食害でニッコウキスゲが少ない状況です…

元通りになるまでには、ニッコウキスゲが自生するのを待つしかないとのこと。

一面の黄色い絨毯のような美しい景色を見られる日が、早く来ると良いですね。

高山植物の宝庫!

湿原で確認されている植物の種類は、なんと約230種類!
高山植物の宝庫とも言われるほどです。

ニッコウキスゲは見られませんでしたが、7月の上旬には、こちらの「コバイケイソウ」がたくさん咲いていました。

小さな白い花がたくさん付いていて、可愛らしいですよね♪

花が梅に似ている「バイケイソウ」という花があるのですが、これよりも小さかったことから「コバイケイソウ」という名前が付いたそうです。

他にも、季節ごとに様々な植物を見ることができます。
なかなか平地では見られないものも多いので、お花を目当てに散策してみるのも楽しいですね。

ザゼンソウ(5月ごろ)

花の形が、座禅を組む僧侶の姿に似ていることから「ザゼンソウ」と名付けられたそうです。

ザゼンソウは、開花する際に花の部分が20~25℃程度に発熱します!
そのため、周囲の雪をいち早く溶かして顔を出す花なのだとか。
(雪の中で真っ先に開花することで、数少ない虫たちを独占して、受粉の確率をあげるのだそう!)

レンゲツツジ(6月下旬ごろ)

オレンジ色の鮮やかな花。
レンゲツツジは乾燥に弱いため、湿地に群生するのだそうです。

6月下旬の梅雨の時期に、美しい花を咲かせます。

ヤマツツジは花に丸みがあるのに対し、レンゲツツジは花びらの先が細く尖っているのが特徴です。

ニッコウキスゲ(7月上旬)

ユリ科の高山植物で、花びらは6枚で、花の大きさは7~10cm程度。

朝方に開花して、夕方にはしぼんでしまう一日花で、次の日には別の花が開きます。

群生すると、まるで黄色の絨毯のような美しい景色に。

ハナショウブ(7月ごろ)

梅雨の中でも華やかに咲き誇るハナショウブ。
紫色が優美で、しっとりとした魅力のある花です。

「アヤメ」や「カキツバタ」などとも間違えられやすく、「ハナショウブ」は花の付け根に白と黄色の筋があるのが特徴です。

(それぞれ花びらの付け根に、「アヤメ」は白と黄色の網目模様、「カキツバタ」は白い筋があるのが特徴。)

エゾリンドウ(9月ごろ)

日当たりのよい湿地で見られる花。
紫がかった青色が、幻想的で美しく、1つの茎に花を5〜20個ほど付けます。

高さは30〜80cm程度で、葉っぱが6〜10cmの針状になっています。

こちらのパンフレットでは、花が咲いている場所や花暦を見ることができますので、ぜひ参考にしてみてください♪

黒磯観光協会

秋の沼ッ原湿原も圧巻!

夏だけでなく、秋の湿原も風情があり、とても綺麗です。

青々としていた湿原は黄金色の草紅葉に変わり、夏とは全く違った表情を見せてくれます。

駐車場から湿原に歩いて来る間にも、森の紅葉を楽しむことができますよ♪

暑い日には沼ッ原湿原で避暑ハイキング!

今回は、那須塩原にある沼ッ原湿原をご紹介しました。

暑さから逃れて自然を堪能したいという方にぴったりなスポット!
夏休みに、お子さんと一緒に訪れるのも良いですね。
日々の喧騒から離れて、ゆっくりリフレッシュしたいという方は、参考にしていただけると幸いです。

夏から秋にかけてベストシーズンを迎える沼ッ原湿原に、ぜひ足をお運びください♪

基本情報

・所在地:那須塩原市板室地内
・入場料:無料
・駐車場:100台
・駐車料金:無料
・トイレ:駐車場北側(11月上旬頃から翌年4月下旬頃までは凍結防止のため閉鎖)

※冬季(12月上旬頃から翌年4月下旬頃まで)は、積雪のため、駐車場までの市道が閉鎖されます。
※2021年秋頃に、遊歩道の改修工事が予定されています。
 場合によっては通行止めの可能性もありますので、ご了承ください。