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【幸乃湯温泉】板室にある大正の香り漂う美肌の湯

11月に入り、いよいよ那須では冬の気配を感じるようになってきました。
寒い日には、冷えた体を温泉で温めたくなりますよね…

というわけで、今回やってきたのは、那須ガーデンアウトレットからは車で約20分ほどのところにある「幸乃湯温泉(さちのゆおんせん)」!

美肌の湯として人気が高く、ノスタルジックな雰囲気を味わうことができるとして、お年寄りだけでなく若者からも人気の温泉です。

「国民保養温泉地」として国からも指定されている那須塩原市の「板室温泉」の一つで、“秘境”・“脱都会”を求めて、街場でない温泉を求めてくる方が多いのだとか。

最近では赤ちゃん連れも多いとのことで、「赤ちゃんの肌荒れが一回洗うだけで綺麗になってしまう」とお母さんたちの間で広まっているのだそうですよ!

どんな温泉なのか、早速見て行きましょう!

INDEX

「大正の雰囲気」「足裏で感じる日本文化」がテーマの館内

幸乃湯温泉を開いた先代の宿主が大正生まれとのことで、大正の雰囲気を大切にした趣ある館内です。
ゆったりと、何をするでもなく、お客さんが自由にできる時間や空間づくりをされているとのこと。

また、「足裏で感じる日本文化」がテーマとのことで、館内を歩いているだけでも、心が安らぎます~

全館畳敷きで、エレベーターの中まで畳というこだわり。
全部でなんと1200畳もあるとのこと!

館内はとても広く、お風呂までは長い廊下が続きます。
廊下には、板室周辺の自然や鳥たちの写真などが飾られていて、ゆっくり眺めながら歩くことができます。

廊下の隅には竹踏みも設置されているので、乗ってみると気持ち良いですよ!

いよいよ温泉へ!

いよいよ温泉に到着!
暖簾をくぐり、中に入ってみます。

檜の内湯

幸乃湯温泉HPより

扉を開けてみると、浴室内は、木の温かみ溢れるノスタルジックな雰囲気が広がります。
この日は、女湯が「檜の内湯」で、ふわっとやさしい檜の香りが漂っていました。

お湯に浸かってみると、冷えた体をじんわりと温めてくれる、気持ちの良い湯加減です。
大きな窓からは、外の豊かな緑も良く見え、秘境の地に来たような気分を味わうことができます。

アルカリ性の硫酸塩泉のお湯で、保湿力が高いのが特徴。
肌の表面はつるっとするのにさっぱりとしていて、それでいてしっとりと水分が入っているのが分かるような…美肌の湯として口コミが広がっているのも納得です!

さて、次は露天風呂に行ってみましょう~!

大滝の湯

外に出てみると、まず目に飛び込んでくるのは、豪快な打たせ湯!
こちらは幸乃湯の名物とも言われる「大滝の湯」で、落差なんと4m!

時期によっては、内湯の3倍から5倍程度の湯量を使うので、湯量が豊富だからこそできる温泉で、源泉掛け流しでこれだけの温泉は、湯量がないとなかなか実現できないそう。
幸乃湯温泉の豊富な湯量を生かした大迫力の温泉なのですね!

紅葉の季節には、露天風呂が紅葉に包まれたような景色に。
また、冬には雪見露天風呂を楽しむことができ、どの季節に行っても四季折々の美しい自然を堪能できるのも、幸乃湯の人気の秘密です。

鮫川石(さめがわいし)の湯

幸乃湯温泉HPより

もう一つの露天風呂が、「鮫川石の湯」。
鮫川石とは、福島県の鮫川村からいわき市南部に流れる鮫川で採取された玉石のこと。
どっしりとした石に囲まれながら、ゆったりと温泉に浸かることができます。

大迫力の大滝の湯を横目に、大自然の景色を優雅に眺めることができますよ!

男湯と女湯は日替わりになっています!

幸乃湯温泉の日帰り温泉には、全部で6つの温泉があります。
男湯女湯それぞれに、内湯1つと露天風呂2つがあり、日替わりになっています。
この日は、「檜の内湯」「大滝の湯」「鮫川石の湯」が女湯、「十和田石の内湯」「縄の湯」「茅葺屋根の湯」が男湯になっていました。

お目当の温泉が割り当てられている曜日を確認してから、お出かけくださいね!

「檜の内湯」「大滝の湯」「鮫川石の湯」は、女〈月・水・金〉 男〈火・木・土・日〉
「十和田石の内湯「縄の湯」「茅葺屋根の湯」は、男〈月・水・金〉 女〈火・木・土・日〉

残りの3つの温泉も見てみましょう!

十和田石の内湯

幸乃湯温泉HPより

世界的にも大変希少であると言われる十和田石。
大自然が作り出したブルーとグリーンの色合いは、“安らぎの青”とも呼ばれ、心に安らぎをもたらす効果があると言われています。

また十和田石は、石の中では柔らかく、水を吸着する性質があるため、浴場では滑りにくく手触りや肌触りが良いのも特徴なのだそう!

縄の湯

幸乃湯温泉HPより

かつて幸乃湯周辺の地域である板室温泉に、昭和40年代まであった独自の入浴法である「綱の湯」を現代風にアレンジした露天風呂。
「綱の湯」では、温泉小屋のはりに綱を結んで垂らし、当時の湯治客がそれに捕まって立ったまま入浴していたのだとか!

立ったままの入浴法は、血行促進につながり、膝や腰の関節に効果があるとして人気だったのだそうです。
この独自の入浴法により、板室地域の温泉は、帰るときには杖がいらなくなる「杖いらずの湯」「杖忘れの湯」とも呼ばれています!

茅葺屋根の湯

現代ではあまり見かけることはなく、珍しい風景となってしまった茅葺き屋根。
和の文化を大切にした趣のある空間は、まさに非日常。
日々の忙しさを忘れて、ゆったりとくつろぐことができそうです。

宿主手作りの「牛乳ラーメン」も楽しめる?

お風呂から出てお腹が空いたら、今度はお食事タイムですよね!

お食事は、ここ「やすらぎの広場」でいただくことができます。
ご利用時間は、10時~17時までとなっています。

お食事処も、もちろん畳敷き。
机同士の距離が広めにとってあるので、のびのびと休むことができますよ!

元祖牛乳ラーメン!

宿主である荻原(おぎわら)さん自ら考案した、牛乳ラーメンが美味しいと人気なのだそう!(今は残念ながら、コロナの影響で表メニューとしてはお休み中とのこと)

牛乳ラーメンのスープを仕込む時は、場合によっては2日~3日もかかることがありますが、源泉を使うので、たった6時間程度で骨の髄までスープが出てくるのだそうです。
「アルカリ性の温泉の“溶かす”という力があるからなんでしょうね」と荻原さんはお話しされていました。

この牛乳ラーメンは、宿主の荻原さんが、那須塩原市が誇る本州での牛乳の生産量第1位をPRできないかと考え出したもので、元祖牛乳ラーメンなのだとか!
チャーシューは、地元の「郡司豚」を使用し、これも荻原さん手作り!ご自慢の一品とのことですよ!

牛乳ラーメンは、日帰りの場合でも2~3日前に予約すれば食べられるそうですので、気になる方はぜひ事前にご連絡してみてくださいね!

また、宿泊の夕食で出すことがある、源泉を使った温泉しゃぶしゃぶもとても人気があるそうですよ。
源泉の効果で、お肉がすごく柔らかくなるとのことで、ぜひ食べてみたくなりますよね~!

贅沢な時間を過ごせる旅館

幸乃湯温泉の旅館をのぞいてみたいと思います。
客室の方に向かうと、さらに落ち着いた雰囲気に…

「何をするでもなく、まったりと贅沢な時間を過ごすことができる空間」をつくるための心遣いを随所に感じることができます。

贅沢な時間を過ごせる図書室

旅館には、落ち着いた雰囲気の図書室も!
温泉に浸かって、ゆっくりここで読書を楽しむなんて、贅沢ですよね。

本棚には、大人向けから子ども向けまで、様々な本が置かれています。
自分で読んでいる本を持っていっても良し、ここで出会った本をゆっくり読むのも良しですよね。

まるで美術館のような廊下

廊下には、様々なアート作品が飾られていて、ちょっとした美術館に来たかのような感覚を味わうことができます。

こちらは、黒磯観光協会のフォトコンテストで最優秀賞となった、「晩秋の板室ダム湖」というお写真。
燃えるような赤と、水面に映る景色が本当に美しいですよね!

こちらは、黒磯板室温泉写真コンテスト優秀作品の、「巨岩つり橋と木の俣川」。
板室を代表する美しい川、木の俣川にかかる吊り橋を囲むように見事に色づく紅の木々たち。
まさに、板室らしい風景を写したお写真ですね!

ガラス工房

幸乃湯温泉内にあるガラス工房では、万華鏡づくりや、ステンドグラス、サンドグラスなどを用いて、グラスやお皿などを作ることができます。

このガラス工房は、滞在の余暇時間にということで始まったのだそうで、子どもからお年寄りまで楽しんでいただいているそうです!
ガラス工房の体験は、インストラクターの方との調整があるため、2日前にご予約が必要になります。

おすすめのお土産はこちら!

こちらは、幸乃湯温泉の20周年記念の時に作ったという化粧水、「ゆあがり素肌美人」。
幸乃湯温泉の源泉に、ヒアルロン酸などを入れているのだそうです!
「湯上りに化粧水がいらないくらいお肌がすべすべになる!」というお客さんの声を元にして生まれた商品なのだとか。

そして、一番人気のお土産が、こちら!
入浴剤として自宅のお風呂で幸乃湯の温泉を楽しむことができる「幸乃湯きぶん」。

「今は、コロナでなんとなくストレスが溜まっている状況が続いていて、心のケアも大切になっていますからね」「温泉に来られない人もご自宅で手軽に温泉を楽しんでもらえたら嬉しいです」と宿主の荻原さんはおっしゃっていました。

幸乃湯温泉が30周年の時に、「自宅に幸の湯温泉を持ち帰ろう」をテーマに作ったそうで、国と県から医薬部外品の認定も受けているのだそう!
小・中・大の3種類があり、一番大きい20回分が一番人気とのことで、温泉に来られなかった家族のお土産に買って行かれる方も多いとのことです。

心と体のリセットに幸乃湯温泉はいかがですか?

エントランスをくぐった瞬間に、まるで大正時代にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができる幸乃湯温泉。

日々の疲れを癒すのも良し、気分転換に訪れるのも良し。美肌の湯と、和を大切にした館内に、心も体も癒されること間違いなしです!

ぜひ、足をお運びくださいね!

※マスクの着用やソーシャルディスタンスの確保などのマナーを守ってお楽しみください。

施設情報

・営業時間 10:00~20:00(閉館 21:00)

・休館日 無休

・お食事処 10:00〜17:00

・駐車場 80台

・入館料(10:00~17:00)
 大人800円、小人500円

・夜間入館料(17:00~)
 大人500円、小人300円

・住所
 栃木県那須塩原市百村3536-1

※本記事の情報は施設関係者さまからご掲載の許可をいただいております。